全経上級

【全経上級】現金預金の仕訳は間違えやすいので注意が必要

全経簿記上級を勉強中の皆様、こんにちは!

今回は「現金預金の仕訳」の勉強方法をご紹介致します。

試験では、現金実査による雑収入や雑損失の金額を問われたり、銀行勘定調整表の作成を求められたりします。

現金預金の仕訳は簡単そうにみえて、意外と間違える方が多いので、ケアレスミスのないようにしっかりと覚えましょう。

現金預金とは

現金預金とは、現金期日の定めのない預金期日の定めのある預金で満期日が貸借対照表日の翌日から起算して1年以内の預金を指します。

現金

通貨:硬貨紙幣

通貨代用証券:他人振出の当座小切手配当金領収書期限到来後の公社債利札など

通貨代用証券は他にもたくさん存在しますが、試験問題として登場するのは上記の内容が多いです。

全経簿記上級の試験の場合には、上記以外の通貨代用証券は覚えておく必要性が低いので、割愛いたします。

当座預金

当座預金は期日の定めのない預金です。

定期預金

定期預金は期日の定めのある預金です。

決算日の翌日から1年以内に満期日が到来するものは現金預金として表示します。

決算日の翌日から1年を超えて満期日が到来するものは長期定期預金として表示します。

満期日が1年以内になった時に科目の振り替えが必要になります。

忘れがちなので注意してください。

現金預金で使用する勘定科目

現金(流動資産)

当座預金(流動資産)

受取手形(流動資産)

売掛金(流動資産)

買掛金(流動負債)

未払金(流動負債・固定負債)

未収収益(流動資産)

長期定期預金(固定資産)

受取配当金(営業外収益)

有価証券利息(営業外収益)

特段難しい勘定科目はないですが、現金・当座預金・長期定期預金に正確に振り分けられるようにしておきましょう。

現金預金の計算方法

現金

先日付小切手の場合:受取手形/現金

先日付小切手は受取手形として処理します。

試験問題では、先日付小切手を現金として処理していることが多いので、修正の処理が必要になります。

 

配当金領収証を受け取った場合:現金/受取配当金

配当金領収証を受け取った場合には、現金の受取として処理します。

現金の相手科目は受取配当金になる点に注意しましょう。

 

期限到来後の公社債利札の場合:現金/有価証券利息

配当金領収証と同様に、期限到来後の公社債利札は現金の受取として処理します。

現金の相手科目は有価証券利息になります。

 

自己振出の回収小切手の場合:当座預金/現金

自己振出の回収小切手は当座預金として処理します。

他人振出の当座小切手と混同してしまうことが多いので注意しましょう

他人振出の当座小切手は現金として処理します。

 

決算日時点で、現金の帳簿残高と実際有高が異なる場合には雑収入または雑損失として処理します。

雑損失/現金

現金/雑収入

上記の仕訳により、実際有高に一致させます。

当座預金

当座預金の問題では、当座預金勘定の残高と銀行残高証明書の残高の差異を修正する問題が出題されます。

 

銀行側の処理

時間外預入(銀行側残高を加算)

未取立小切手(銀行側残高を加算)

未取付小切手(銀行側残高を減算)

上記は全て銀行側で必要な仕訳なので、仕訳を覚える必要はございません。

ただし、銀行側で必要な仕訳なのか、企業側で必要な仕訳なのかの判断が必要になりますので、名称とその内容は覚えておきましょう。

 

企業側の処理

未渡小切手の場合(企業側残高を加算)

買掛金1,000円のために振り出した小切手が未渡し

当座預金1,000/買掛金1,000

広告費1,000円のために振り出した小切手が未渡し

当座預金1,000/未払金1,000

 

振込未達の場合(企業側残高を加算)

銀行で回収した売掛金1,000円が当社に未達

当座預金1,000/売掛金1,000

 

引落未達の場合(企業側残高を減算)

支払利息1,000円が当座預金から引き落とされていたが、当社に未達

支払利息1,000/当座預金1,000

 

企業側誤記入の場合(企業側残高を加減算)

買掛金振込額1,000円を1,200円と誤記入

当座預金200/買掛金200

定期預金

定期預金の問題は、全経簿記上級ではあまり出題されないので割愛いたします。

主な出題形式のポイント

理論問題のポイント

現金預金に関しては、あまり理論問題で問われることはありません。

現金預金に付随した1年基準は、理論で問われることがありますので、1年基準に関してだけ覚えておきましょう。

1年基準は、決算日の翌日から起算して1年以内に期限が到来する資産または負債を流動資産または流動負債とし、1年を超えて期限が到来する資産または負債を固定資産または固定負債とするものです。

計算問題のポイント

試験問題のほとんどが、計算問題というよりは仕訳問題に近いです。

正確に仕訳することができれば、簡単な足し引きだけで解答できます。

全経簿記上級では仕訳問題がよく出題されますので、正確に仕訳する能力を身につけましょう。

まとめ

正確な仕訳さえできれば、なんてことないテーマです。

多くの方が正答しますので、この問題を間違えないようにしましょう。

他の記事でも申し上げておりますが、全経簿記上級では簡単な問題を間違えることで合格から一気に遠ざかります

油断せずに解ける問題を確実に解いていきましょう。