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【全経上級】繰延資産は償却年数を間違えないようにしよう

全経簿記上級を勉強中の皆様、こんにちは!

今回は「繰延資産」の勉強方法をご紹介致します。

繰延資産は償却年数さえ間違えなければ、ただの定額法です。

理論でよく問われますので、理論重視で覚えましょう!

繰延資産とは

将来の期間に影響する特定の費用は、次期以後の期間に配分して処理するため、経過的に繰延資産として、資産の部に記載することができる

「企業会計基準委員会 公益財団法人 財務会計基準機構 企業会計基準より引用 https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/equity_method_2/」

 

繰延資産とは、将来の期間に影響する特定の費用を資産計上したものを指します。

では、将来の期間に影響する特定の費用とは何なのか?というと・・

 

「将来の期間に影響する特定の費用」とは、すでに代価の支払が完了し、又は支払義務が確定し、これに対応する約務の提供を受けたにもかかわらず、その効果が将来にわたって発現するものと期待される費用をいう

「企業会計基準委員会 公益財団法人 財務会計基準機構 企業会計基準より引用 https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/equity_method_2/」

 

ハッキリ言って簿記初心者には、繰延資産は理解しがたいです。

簿記中級者の私?でも、繰延資産に関してはしっくりきておりません。

理解するのは学者の方に任せておいて、全経簿記上級に合格するために、上記の文言二つは丸暗記しておきましょう

繰延資産で使用する勘定科目

株式交付費 原則:支出時の費用(営業外費用)容認:繰延資産に計上(3年以内定額法で償却)

株式交付費償却(営業外費用)

社債発行費等(社債の発行のため)原則:支出時の費用(営業外費用)容認:繰延資産に計上(償還期限内、利息法または定額法で償却)

社債発行費等(新株予約権の発行のため)原則:支出時の費用(営業外費用)容認:繰延資産に計上(3年以内定額法で償却)

社債発行費償却(営業外費用)

創立費 原則:支出時の費用(営業外費用)容認:繰延資産に計上(5年以内定額法で償却)

創立費償却(営業外費用)

開業費 原則:支出時の費用(営業外費用または販売費および一般管理費)容認:繰延資産に計上(開業の時から5年以内、定額法で償却)

開業費償却(営業外費用)

開発費 原則:支出時の費用(売上原価または販売費および一般管理費)容認:繰延資産に計上(5年以内、定額法その他合理的な方法で償却)

開発費償却(営業外費用)

 

容認規定の内容がそれぞれ微妙に異なりますが、繰延資産の名称定額法であること、そして償却年数を覚えておけば問題ありません。

社債発行費等に関しては、社債発行のためか若しくは新株予約権発行のためかによって処理が異なります。

ただし、定額法以外で問われているところを見たことがないので、覚えておくメリットは低いかもしれません。

仮に利息法で指示された場合には、指示どおりに利息法で解けばよいだけです。

重要なのはあくまで繰延資産の名称と定額法であること、そして償却年数を覚えておくことです

主な出題形式のポイント

理論問題のポイント

①繰延資産の内容

よく問われるのが株式交付費と社債発行費等がどんな費用かという点です。

株式交付費は、新株の発行または自己株式の処分のために直接支出した費用です。

社債発行費等は、社債発行のため、または新株予約権発行のために直接支出した費用です。

特に間違えやすいのが、株式交付費は自己株式の処分のための費用であって、自己株式の発行のための費用ではないという点です。

頻出問題ですので、間違えないように覚えておきましょう。

計算問題のポイント

①容認規定であることに注意

繰延資産という処理方法は、あくまでも容認規定です。

原則は支出時の費用なので、気をつけましょう。

②償却年数は○年以内

それぞれの繰延資産には、償却年数の限度が設定されておりますが、○年以内であれば何年でもよい点に注意しましょう。

必ず3年や5年の定額法になるわけではなく、2年や4年の定額法になる可能性もあります。

その場合には指示が必ずありますので、問題分をよく読みましょう。

まとめ

最後に私の繰延資産の償却年数の覚え方をお教えします。

文字が長い繰延資産は償却年数が3年

3文字の繰延資産は償却年数は5年

このように覚えております。

つまり、株式交付費と社債発行費等の償却年数は3年。

そして、創立費・開業費・開発費の償却年数は5年になります。

計算問題に関しては、償却年数さえ間違えなければ正解できるような簡単なものなので、忘れずに覚えておきましょう。

理論問題に関しても、あまり深く追求されないテーマです。

最低限の知識さえあれば答えられるような問題が多いので、上記の「将来の期間に影響する~」の2つさえ丸暗記しておけば対応できると思います。